<Header>
<Author: 白居易>
<Title: 雨夜有念>
<Format: 五言古詩>
<Year: 1964>
<BookName: 漢詩大系  白樂天>
<Translator: 田中克己>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 雨夜（うや）　念（おもひ）あり>
<BookPage: 219-221>
<UsedPage: 3>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
以道治心氣，
終歲得晏然。
何乃戚戚意，
忽來風雨天。
既非慕榮顯，
又不恤飢寒。
胡爲悄不樂，
抱膝殘燈前。
形影闇相問，
心默對以言。
骨肉能幾人，
各在天一端。
吾兄寄宿州，
吾弟客東川。
南北五千里，
吾身在中間。
欲去病未能，
欲住心不安。
有如波上舟，
此縛而彼牽。
自我向道來，
於今六七年。
鍊成不二性，
消盡千萬緣。
唯有恩愛火，
往往猶熬煎。
豈是藥無効，
病多難盡蠲。
<End Poem>
<Translation>
仏の道で心を治めると、いつも心が安らかでおられる。 
それになぜ心配が、風雨の夜には急にやってくるのか。
わたしは顯栄を慕りのでもなく、飢寒の心配もないのだのに。
どうして憂えて楽しまず、残灯の前で膝をかかえているのか。
心と身とが問答したが、心がひとりごとで答えてくれた。
「兄弟は多くはないのに、みな天の一方にちりぢりだ。
兄は宿州に寄寓しており、弟は東川に旅している。
南と北とその間五千里、自分はそのまん中にいる。
ゆこうと思うが病気でだめだし、ここに留まろうとすると心がおちつかない。
まるで波の上の小舟のようで、ここに縛られかしこに曳かれている。
仏道にこころざしてから、もう六、七年になる。
不二の性をねりきたえ、あらゆる俗縁をたち切ったのだ。
ただ骨肉の恩愛の火だけが、ときどき心を焼きつける。
仏道という薬に効能がないのではなく、病気が多いので全部は除却しにくいのだ。」
<End Translation>
<Formatted Translation>
仏の道で心を治めると、
いつも心が安らかでおられる。 
それになぜ心配が、
風雨の夜には急にやってくるのか。
わたしは顯栄を慕りのでもなく、
飢寒の心配もないのだのに。
どうして憂えて楽しまず、
残灯の前で膝をかかえているのか。
心と身とが問答したが、
心がひとりごとで答えてくれた。
「兄弟は多くはないのに、
みな天の一方にちりぢりだ。
兄は宿州に寄寓しており、
弟は東川に旅している。
南と北とその間五千里、
自分はそのまん中にいる。
ゆこうと思うが病気でだめだし、
ここに留まろうとすると心がおちつかない。
まるで波の上の小舟のようで、
ここに縛られかしこに曳かれている。
仏道にこころざしてから、
もう六、七年になる。
不二の性をねりきたえ、
あらゆる俗縁をたち切ったのだ。
ただ骨肉の恩愛の火だけが、
ときどき心を焼きつける。
仏道という薬に効能がないのではなく、
病気が多いので全部は除却しにくいのだ。」
<End Formatted Translation>